第1回 日本企業のモノづくりサプライチェーン
タイの洪水報道でも明らかになったように、日本企業のモノづくりサプライチェーンはすでに国境を越えて東アジア一帯に広がっている。「中国から部品を購入してタイで組み立てて日本に輸入して完成品にする」など、グローバルに工場展開されている。タイの洪水時に問題になったのが、サプライチェーン寸断への対応である。部品供給ルートを複線化することや製造拠点を分散させることが、議論されていた。
実はサプライチェーンが国境を跨いで広がっている世界で、これから取り組みが本格化してくると思われるのが「品質管理」の強化である。同一企業グループ内で展開しているならいざ知らず、国が違い会社が異なり、言葉や文化も異質な環境下で生産された部資材に対して、どのようにして品質を確保・向上させていくのか、日本企業では暗中模索が始まっている。
私どもがお客さまにご提案している手法の一例は、次の通り。
●部資材製造元ベンダ(海外)と購入先メーカー(日本)間で、検査機器・検査手法・検査基準等を取り交わしておき、ベンダ添付の出荷データを信用することで無検査受入に近づけていく。
●購入先メーカーでは部資材を組み込んで生産する中でトレーサビリティと検査データをセットで管理し、ベンダ添付の出荷データの信憑性を確認するとともに、自社製品の品質管理(統計処理・しきい値管理・異常値通知等)を自動化する。
ご参考になれば、幸いである。
日本ユニテック株式会社 営業本部 山口勝彦








